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 「泡で断熱」とはウレタンの事ですか?
答)そうです。
  1. 発泡ウレタン以外でも、スタイロフォーム、ネオマフォーム、 カネライトフォームなど発泡系断熱材はすべて「泡で断熱」と言えます。
  2. 特に発泡ガラスは蟻道被害(シロアリ被害)が無いので基礎の外断熱(土に触れる断熱)には最適と言われています。

 発泡ウレタンを使用すると火災の心配がありませんか?
答)火災の心配はあります。
  1.  現在の発泡ウレタンは難燃3級品ですが化成品(石油製品)ですので、火災になれば燃えます、裸火が発泡ウレタンに触れないような納まりにしてください。
  2.  「一体化式壁工法」は不燃材の左官材でサンドイッチにします、左官材が脱落するまで燃え始める事はありませんが左官材が高温になれば壁の中で焦げた状態になります(液化して流れ出て燃えることはありません)。
  3.  ウレタン吹きつけ作業中はもちろん、吹きつけ作業が終わってもウレタンが不燃材で覆われるまで火気厳禁にしてください。

 燃えると猛毒のシアンを出すのではないですか?
答) そう言われていますが。
  1. 私たち発泡ウレタンの職人は機械やガンの中でウレタンが発泡してしまうと、そのウレタンを燃やして再びセットして使います、その時シアンで死んだということはありません、もしシアンを出すならば、具体的にどの位の量のウレタンが燃えた時に致死量のシアンを出すのか私たちとしても知りたいと思います。
  2. 火災については高気密・高断熱の構造自体が人的被害のでやすい物だと思います。
  3. 発泡する前の原料(液体の状態)では有害物質です。
  4. 発泡作業は有害作業です。

 ウレタンは臭くないですか?
答)完成品は臭くありません。
  1. 発泡作業中はにおいがきつく確かに臭いのですが,作業終了後換気した後に他職の方に臭いと言われたことはありません。
  2. 切ったり削ったりした時はわずかににおいが出る事があります。

 発泡ウレタンは湿気を通すからウレタンの中で結露するのではないですか?
答)内部結露の心配なウレタンもあります。
  1. 発泡ウレタンには種類があり、85oの厚みでも9oの構造用合板の2倍以上湿気を通し易い物から、50oで9oの構造用合板の1/2〜1/3しか湿気を通さないものまであります、使用条件に応じて材料を選定してください。
  2. 木造住宅用の低密度発泡ウレタンは湿気を通し易いので防湿フィルムと通気層が必要です。

 ウレタンは何年か経つと収縮しませんか?
答)しません。
  1. ウレタンは発泡した時に膨らみその後わずかに収縮しておよそ24時間位で収縮は止まります。
  2. 米の薫蒸倉庫やクリ-ンル-ム等の気密工事にも発泡ウレタンは使われています、収縮してしまったら気密工事には使えません。
  3. ポットライフ(可使時間)をすぎた原料を使うと収縮することがあります。

 ウレタンは水を含んでいるので材木が腐ると言う人がいますが?
答)そんなことはありません。
  1. 水発泡という言葉から連想して水を含んでいると思ったのかもしれませんが、水発泡のウレタンの気泡の中は炭酸ガスであり、腐巧菌の発生と増殖に必要な酸素が極端に不足しているため、ウレタンは腐りにくいと言えると思います。

 ウレタンは経年劣化が激しいから断熱性能が落ちると言われていますが?
答)断熱性能の劣化は断熱材の中では少ない方です。
  1. およそ30年位前、まだ大規模なキノコ生産工場が無いころ、農家の方が敷地内に、えのき茸やしめじ茸の生産設備を作っていました。
     その頃、農家の方に「他の断熱材で作ると電気代が高くなるのが早い、ウレタンが一番長持ちする」と言われ、多くの農家でウレタンによる断熱工事をやらせてもらったことがあります。
  2. 冷凍倉庫をはじめ熱管理の必要な、多くの産業用の設備に発泡ウレタンは採用されています。
     産業用の設備では電気代が高くなることをきらいます、その意味でもウレタンの断熱性能の経年劣化は断熱材の中では少ない方になると言えます。

 発泡ウレタンは化学物質だからシックハウス症候群になるのではないですか?
答) ウレタンの有害性についての記述がありましたので転載します。
  1. 《硬化した硬質ウレタンフォームからは、中毒物質、発癌物質、化学物質過敏症の原因物質、アトピーの原因物質、アレルギーの原因物質、催奇性物質、生殖性阻害物質、内分泌撹乱物質など、居住者の健康を阻害する有害物質が発生する恐れは全くありません。 

     建設省、通産省、農水省、厚生省、関連各団体、関連各大学が協力して実施した健康住宅研究会の研究成果として発表された有害性が高い6物質のうち、ホルムアルデヒド、可塑剤、木材保存剤、防蟻剤が硬質ウレタンフォームから発生することは全くありません。残りの1物質である揮発性有機化合物の有害量が硬質ウレタンフォームから発生することは全くありません。 
     
     つまり硬質ウレタンフォームは、居住者の健康に関して最も安全な断熱材の一つと言えます。したがって、硬質ウレタンフォームを施工したことがシックハウス症候群の原因になることは全くありません。》
  2. 発泡ウレタンは自動車のシートや家具のソファー等のクッションにも使われていますし、発泡させていないポリウレタンは肌着や塗料、シール材、接着材にも使われて、優れた性能と耐久性を提供しております。
     特に構造用合板は接着剤にイソシアネート(ウレタン)を使用するようになってすぐれた耐水性を発揮しています。
  3.  シックハウスについてはエコロジーハウスでもシックハウスになりやすい物があるので注意が必要だと思います。


 一体化式壁工法で防湿フィルムと通気層を省いたら内部結露が心配です
答)内部結露は起きません。
  1.  「一体化式壁工法」で使用するウレタンはB種1かA種1(マンションの内断熱に使用するウレタン)です。
  2.  RCマンションの結露防止工事のウレタンは20ミリ〜35ミリの厚さです、「CB工法」のウレタンは吹き付けで65ミリの厚みに吹きます、もし「工法」で内部結露が発生するようならば日本中の内断熱のマンションはすべて内部結露が発生します。
  3.  発泡ウレタンは2〜3倍発泡から100倍発泡まであります、用途に応じたウレタンを選定すれば信頼性の高い建築材料になります。
  4. 独立気泡比率の高い発泡ウレタンは湿気が通り抜ける量を減らし、その上シームレスです、そのため壁内結露が一番起こりにくい断熱材です。
  5.  当社の倉庫事務所は23年前にウレタンで断熱したのですが現在も内部結露を起こしていません(外壁は8kgアスファルトフェルト使用のモルタル直張り工法)


 リフォーム工事に使えますか?
答)使えます。 但し
  1. 外壁下地がラス下木ずり板の場合は特におすすめです(壁内結露が起きなくなります)。
  2. 「一体化式壁工法」は断熱工法なので温熱環境の改善は言えますが耐震性の向上は謳えません(現実には耐震性は向上します)。
  3.  耐震補強については金物などで別途補強してください。
  4.  特に基礎と土台、土台と柱はしっかりと緊結し、離れないようにしてください。
  5.  Fケーブル、等の納まりや工程はお問い合わせしてください


 一体化式壁工法はフラット35に使えますか
答)使えません。
  1.  住宅金融支援機構の考え方は、「外壁から雨水が壁内に入っても通気層があればそこを水が流れてしまい、室内で発生した湿気が断熱材を通り抜けても通気層から外気に放出される」という考え方です、そのため24年度版では通気層工法を標準にしています。
  2.  「一体化式壁工法」は壁の中で水を流して良いのは給排水管だけという考えです、そして地震で外壁の脱落を防ぐため通気層を設けてありません、フラット35で通気層を省くには第4地域以南でも透湿抵抗比が2以上必要です。
  3.  一体化式壁工法は外壁にアクリル樹脂系の仕上げ材を2o塗って、室内側は内装材の透湿抵抗を入れずに断熱材だけでも透湿抵抗比が1以上ありますが、フラット35では発泡ウレタンをA種に指定しております、A種はB種よりも湿気を透しやすいため透湿抵抗比が1以下になってしまい、内部結露する恐れが出てくるためA種を指定しているフラット35は使えません。
  4.  近年、通気層内の縦胴縁の周りに黒カビが発生する瑕疵が散見されています、通気層が本来の役割を果たしていれば、たとえサイディングのシールに問題が起きても黒カビは発生しないはずです。


 ウレタンは再利用が出来ないのではありませんか?
答)出来ます
  1. 東京都は「廃プラスチックごみの埋め立てゼロ」をめざし、ほぼ完結しています。
  2. 廃プラスチックごみはペレット状にして、火力発電所などの燃料として再利用されています。
  3. 塩化ビニール以外の廃プラスチックの油化技術は確立され、油化装置も市販されています。
  4. 油化された廃プラスチックは精製することにより、種々の化成品に生まれ変わる事が出来ます。


 なるべく無垢材で建てたいのですが構造用合板を使用しなければなりませんか?
答)ラス下木ズリ板の方が「一体化式壁工法」に適しています。
  1. ラス下木ズリ板のほうが構造用合板よりも湿気を通し易いので適しています。
  2. 施工手順などが変わりますのでラス下木ズリ板を使用する時はあらかじめご連絡してください。


 ウレタンはシロアリが食べられないので防蟻処理はしなくて良いですね?
答)ウレタンなど発泡プラスチックはシロアリ蟻道被害があります。
  1. 地盤面から1mまで土台、柱、外壁下地などを防腐防蟻処理をしなければなりません。
  2. 基礎の高さを地盤面から400o以上としなければなりません。
  3. 土台は檜やヒバなど耐久性の高い材木を使用してください。
  4. シロアリはあたたかさで呼び寄せられます、基礎コンクリートを蓄熱体とする時は注意が必要です。
  5. 「一体化式壁工法」は壁内を発泡ウレタンで充填するため、床下の防蟻処理剤が壁内を伝わって部屋の中に入り込む事がありません、またバルサンなどの防虫剤も使用説明書通りに使えば差し支えありません。
  6. シロアリはコンクリートの打ち継ぎや配管と基礎コンの継ぎ目などの部分などから建物内に進入します、点検口を設けるなど万全のシロアリ対策が必要です。
  7. シロアリについては岡崎シロアリ技研のHPを一読することをお勧めいたします。


 ウレタンのA種とかB種という分類は何ですか。
答)A種とB種は発泡材の違いです。
  1.  A種は発泡材が水です(ウレタンの独立気泡の中は炭酸ガスです)。
  2.  B種は発泡材が次世代フロンです(ウレタンの独立気泡の中は次世代フロンです)。
  3.  次世代フロンは炭酸ガスの1.430倍の地球温暖化効果がありますが、オゾン層破壊作用はありません。
  4.  B種の方が温室効果以外の性能や物性などすべての面でA種より優れています。
  5.  発泡ウレタンの場合はガスを泡の中に閉じ込めてしまい、自動車や火力発電所のように運転中は排出し続けるという物ではないので、マンションなどではいまだにB種の方多くが使われています(解体した時などいずれ大気中に出ます)。
  6.  フラット35の住宅支金融援機構は公的機関なので温室効果ガスの使用は認めていません。
  7.  ウレタン業界も競争が激しいので、A種でもいずれB種位の性能の物が出ると思います。


 一体化式壁工法で地球温暖化対策は?
答)構造を筋交い工法に変更し、モルタル下地をラス下木ズリ板に変えれば温暖化対策は出来ます。
  1. 発泡ウレタンはA種を使用することになります。
  2. 一体化式壁工法の強さは壁の中に貫工法の強さを取り込んでいる事と、内壁と外壁を一体化していることです、ラス下地を変えてもCB工法の強さは生かされます。


  発泡ウレタンは種類があるそうですが、性能に差はあるのですか?差があるのなら教えてください。
 答)性能に差はあります。
  • ウレタン業者によって営業のしかたに違いがあり、ネット上で発表すると、営業妨害に抵触してしまう恐れがありますのでネット上では発表できません。
  • 性能の差を知りたい方はその旨sagara@estate.ocn.ne.jp迄申し込んでください、サンプルと性能の比較の資料を無料でお送りします。(郵便かメール便で送りますので宛名と住所は必ず書き込んでください)


その他の質問がありましたらこちらから sagara@estate.ocn.ne.jp


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