地震に強い壁構造(脱落しない外壁)



地震の時、建物の崩壊を防いでも外壁が脱落すれば類焼の被害を受けやすくなります。

最近の住宅の外壁の強さは釘で保たれていると言えます、釘の強さに頼った外壁は構造体が破壊される前に脱落します,法で決められた耐震性能のある構造体が破壊される前に壊れるところがある住宅は本当の耐震住宅とは言えません。

面接着で内壁と外壁を一体化した「一体化式壁工法」は地震の時脱落しない外壁です。


面内せん断試験 破壊状況

 


外壁から内壁まで面接着で一体化された壁構造は、最大荷重(Pmax47.1kN3試験体平均)がかかり、変形角37.7×10-3rad0.8Pmax時・3試験体平均)に変形し、柱が壁内に入り込む程外力を加えて変形しても(図2上)、壁構造の破壊状況は「釘の引き抜け」(図1)と「モルタルのクラック」(図2下)だけでした。

(建材試験センター中央試験所「品質性能試験報告書発行番号第11A2651号」)

 阪神淡路大震災の前、左官業界は<塗り壁で火災から命を守ろう>というキャンペーンをやっていました、当時左官工事を請けていた弊社もそのような営業をやっておりました。

 ところが実際に大震災が起きたら外壁が脱落し、次々と延焼してしまい多くの焼死者を出してしまいました。

 落ちない外壁作りの参考になるのが蔵作りの壁です、建築基準法に定められた強さのある壁構造に「一体化式壁工法」を施工すれば、観測史上最大の地震が来ても外壁が脱落することはありません。

 釘でとめた外壁は構造体が破壊される前に脱落します、「一体化式壁工法」は建材試験センターのせん断試験の結果でも判るように、外力が構造体の限界(Pmax)を超え0.8Pmaxになって試験が終了しても外壁が脱落する事がありませんでした。

 釘が抜けても外壁が脱落しなければ、地震の時の被害を軽減できます。


壁倍率2.5倍の構造が壁倍率7.1倍相当まで増え、その壁の釘が抜けて壊れかけても

外壁が脱落しない「一体化式壁工法」は地震に強い高気密・高断熱壁構造です。


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