耐久性(面接着) |
わが国には城郭の壁、社寺建築の壁、蔵作りの壁など数百年の耐用年数が証明された壁が多数あります。 それらの壁に共通するのは、内壁から外壁まで一体化されて空気層が無い事、外気が壁内に入り込まない事と、外壁から内壁までが釘を使わない左官による面接着の鏝による塗り壁であるという事です。 |
![]() |
![]() |
タッカー針の足を構造用合板の裏に突出させ、それにウレタンを吹き付けてウレタンで固着す事により、一本あたりの引き抜き耐力は2kg程度増します。 一体化式壁工法はタッカー針を経年劣化の無いステンレス製のものを使用します。 |
木造住宅の耐力壁の強さは、筋交い工法も面材工法も釘によって保たれていると言っても過言ではありません。 「住宅の金物は100年で1ミリ錆びる、直径4ミリの錆び代を見ておけば200年持つ」と言われています、又、釘の経年劣化は湿気の多いところでは40年で6割の釘が劣化するという報告もあります。 木造住宅の釘による耐力壁は湿気の多い所で40〜50年、湿気の少ない所でも200年経てば釘が劣化して耐力が落ちると言えます。 『一体化式壁工法』は壁倍率2.5倍仕様の壁を7.1倍まで上げます、この差の4.6倍と言うのは釘に頼らない面接着によるものです、社寺建築の壁や城郭の壁など、釘に頼らない面接着の壁は300年以上の耐用年数が証明されております。 筋交いや面材を留めている釘が経年劣化して耐力が無くなった後は面接着の『一体化式壁工法』が耐力壁を支えます。 |
断熱材が含水して壁構造が腐るのを防ぎ、釘の経年劣化を最小限に抑え、下地の木工事とタッカー針を除いて釘を使わない面接着の一体化式壁工法は、蔵作りや社寺建築等の壁に近い耐久性が期待できる工法です。 |