健康的(壁内結露防止) |
水蒸気は水蒸気圧の高い方から低い方へ流れるため、壁内に水蒸気をせき止める働きをするものがあると、そこで水蒸気の量が増えてしまい壁内結露を起こしやすくなります。 |
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CB工法の 1)内壁下地は12時間で吸湿性能は22.1×10-3㎏/㎡、放湿性能は19.8×10-3㎏/㎡の調湿機能があります。(建材試験センター中央試験所 「品質性能試験報告書 第11A2652号」) 2)断熱材100㎜の透湿抵抗値はメーカーの測定値で 0.0232~0.0250 m2・s・pa/ngです。 3)外壁構造全体の透湿抵抗値は3試験体平均で 0.0232 m2・s・Pa/ngです。 |
20℃の時の飽和水蒸気圧は17.3g/㎥で、0℃の時の飽和水蒸気圧は4.8g/㎥です。 室温20℃の時に過ごし易い湿度が50%だとすれば1㎥の空気に含まれる水蒸気量は 17.3g/㎥÷50/100=8.65g/㎥となります。 この空気が12時間かけて0℃まで下がったとすると、 8.65g/㎥-4.8g/㎥=3.85g/㎥となり、1㎥で3.85gの水蒸気が結露水になります。 平均的な8帖の部屋の体積は約30㎥ですから、結露水の量は 30×3.85=115.5g となります。 20℃で湿度50%の時「一体化式壁工法」の内壁下地に含まれている水蒸気は 8.65÷1000×19≒0.164g/㎡ となります。 内壁下地がさらに含む事の出来る水蒸気の量は 22.1-0.164=21.936g/㎡です。 結露水115.5gを何平方メートルの内壁下地で吸収できるか?を計算すると 115.5÷21.936≒5.26となります。 つまり、室温20℃、湿度50%の8帖の部屋が12時間かけて0℃まで下がっても5.26㎡の内壁下地があれば結露になる湿気を吸湿します。 (定常計算;生活によって出る湿気は換気によって排出されるものとします) |
冬季に室内で発生した水蒸気(湿気)の大部分は内壁で調湿されます。 高温多湿の夏季に外気の水蒸気(湿気)が壁内に入り込んでも室内側に抜けます。 |
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